【最新】2022年高校教科・科目の変更点

【最新】2022年高校教科・科目の変更点

既に4月から開始されているのでご存じの方がほとんどかと思いますが、今回は高校の教科書改訂に伴う教科・科目の新設・再編についてすこし掘り下げます。

■今回の改定の目的

教科書は学習指導要領に基づいて作られており、

この学習指導要領は10年ごとに改定され、社会状況や学習課題に応じて見直しが行われています。

社会の変化や技術の進歩への適切な対応をできる力、

すなわち「生きる力」をつくる目的が一番大きな見直し理由です。

また、小・中、中・高、高・大の「接続」も重視されています。

小学校から大学まで、日本の学校教育全体の改革として、一連の流れを強く意識したものとなります。

■新設・再編される教科・科目の代表

続いて、「総合的な探究の時間」の方針に基づき、

科目においても新設・再編がされます。代表的なものを見ていきましょう。

【国語】

・必履修科目「国語総合」→「現代の国語」「言語文化」

・選択科目「国語表現」「現代文A・B」「古典A・B」の変更

→「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」

【地理歴史】

・「世界史A・B」「日本史A・B」「地理A・B」が改変

・新設必修→「歴史総合」「地理総合」

・新設選択→「地理探究」「世界史探究」「日本史探究」

【公民】

・新設必修→「公共」

・選択科目から「現代社会」がなくなる

【数学】

・新設選択→「数学C」

・選択科目から「数学活用」がなくなる

【外国語】

・必修「コミュニケーション英語Ⅰ」→「英語コミュニケーションⅠ」に変更

・新設選択「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」

【家庭科】

・「生活デザイン」がなくなる

【情報】

・必修「情報Ⅰ」

・「社会と情報」「情報の科学」としてはなくなる

【理数】

・共通科目新設「理数科」

【総合的な探究の時間】

・総合的な学習の時間にかわり新設

■新設・再編される教科・科目の特徴

先ほど挙げた再編・新設科目について特徴があるものを詳しく見ていきましょう。

国語科における科目再編

・必履修科目「国語総合」→「現代の国語」「言語文化」

・選択科目「国語表現」「現代文A・B」「古典A・B」の変更

→「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」

このうち、「現代の国語」「論理国語」「国語表現」は

実社会に生きるために必要な国語の能力を身につけることを目的に新設されたものです。

地理歴史科における新設

・新設「歴史総合」「地理総合」

今まで「世界史A・B」「日本史A・B」「地理A・B」と分けられていたものが「総合」として必履修科目となります。

「地理総合」は領土や国際協力・防災を学習。

「歴史総合」は日本と世界の近現代史を扱います。

もちろん総合で今までのA・Bの範囲をすべて学習はできませんので、選択科目として「歴史総合」「日本史探究」「世界史探究」が新設されます。

公民科における新設

・新設必修→「公共」

・選択科目から「現代社会」がなくなる

選択科目から「現代社会」がなくなり、必修科目として「公共」が新設されました。

2022年には成年年齢が18歳となります。こういった社会の背景も踏まえ、政治参加・選挙・労働問題・消費者教育・SDGsについて学んでいく科目として新設されました。

外国語は発信力を強化

・必修「コミュニケーション英語Ⅰ」→「英語コミュニケーションⅠ」に変更

・新設選択「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」(英語表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの変更)

外国語は小中高一貫して、「聞く」・「読む」・「話す(やり取り)」・「話す(発表)」・「書く」の4技能5領域を強化する方針です。ディベートやディスカッションを通して、さらに発信力を高める「論理・表現」の科目も新設されます。ここでは会話などで使える英語の表現と文法を両方進めていくようです。

また、高校英語での英単語数が

3000語から4000~5000語に増加します。。。

小学校でも英単語を習い、中学校でも学習する英単語は増加、そして高校でも。

しっかり定着をはかりましょう。

プログラミングを扱う「情報Ⅰ」が必修に

すでに施行されている小学校の学習指導要領では、プログラミングが必修となりました。中学校でもプログラミングや情報セキュリティについて学習しています。

それに伴い、高等学校でもプログラミングを扱うようになります。

より高度なIT人材を育成することを目的に、情報が世の中に与える影響を考える「社会と情報」とプログラミングを教える「情報の科学」の2科目をひとつにした「情報Ⅰ」として必修化されます。

共通科目「理数科」の新設

「理数探究基礎」および「理数探究」で編成される科目です。

数学的な見方・考え方、理科的な見方・考え方を組み合わせて課題を解決するために必要な、基本的な資質・能力を育成することを目的としています。

総合的な探究の時間

・総合的な学習の時間にかわり新設

小3~中3の「総合的な学習の時間」で育んだ知識を高校の「総合的な探究の時間」で探究的な活動に活かすことを目的にしています。

小中学校で学習してきたことを、将来の自分の姿や社会のことと結び付けながら問題点や解決策を探究する力を身につけていく科目です。

以上が概要になります。

数学や英語に関しては大きく変化がみられます。

今まで以上にしっかりと学習計画を立て、時間を割く必要が出てきたのではないでしょうか。

今の学習時間と今後の計画を今一度考えて学習していきましょう。