大学受験の種類・スケジュール

大学受験の種類・スケジュール

 

大学受験と言っても、いくつか種類があるという話を聞いたことはありませんでしょうか。

主に3つ種類があり、それぞれの特徴とスケジュールを紹介していきます。

 

 

 

■大学入試の主な種類とは

 

大きく分けると、一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜の3つです。

 

1.一般選抜

大学受験といえば想像される方が一番多いであろう種類が一般選抜です。

「大学入試共通テスト」「一般選抜試験」にわけられます。

 

「大学入試共通テスト」とは、2020年度まで実施されていた大学入試センター試験が名前を変えて実施されているもの。

これは国公立大学を受ける一次試験の扱いです。

私立大学でも共通テストの結果を利用して合否を出す方法もあります。

 

「一般選抜試験」とは国公立大学の各大学独自で実施される二次試験、または私立大学の各大学で実施される個別試験のことです。

 

◎国公立大学

国公立大学の合否は共通テストと二次試験の合計点で決まります。

二次試験は3日程です。

前期・中期(公立のみ)・後期

 

前期は2~3科目の学科試験(筆記)、中期や後期は論文や総合問題、面接での実施が中心です。

中期・後期に限り、一部大学で大学入学共通テストの成績だけで合否判定する(個別試験を課さない)場合もあります。

中期試験は公立大学のみが実施しており、事後選択制が利用できます。

 

事後選択制とは、中期と後期の組み合わせで受験し、2つの大学・学部に合格した場合に利用できるものです。それぞれの合格発表を確認した後に、入学を希望する大学・学部を決めることができます。

利点としては、前期で合格した人たちは受験資格がないこと、また中期日程で合格しても後期日程で受けた大学の合格発表を待つことができるため、選ばなかった大学の入学金を支払う必要がないことの2点があげられます。

 

◎私立大学

私立大学の合否は個別試験の点数のみ、または共通テストの点数を利用しての判定や共通テストと個別試験の合計点で判定するものもあります。

 

基本は3教科での受験ですが、2教科や1教科で受験できる私立大学・学部・学科もあります。

 

ひとつの私立大学・学部・学科に対して、複数の受験方式から選択できることも多いです。

そのため複数の組み合わせでの出願も可能なため、必ず各大学の募集要項を確認する必要があります。

 

2.総合型選抜

総合型選抜は、大学が求める学生像(アドミッションポリシー)に合った人物を選抜する入試制度。2020年度までは「AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)」と呼ばれていたものが2021年度入試から「総合型選抜」に名前を変えて実施されているものです。

 

以前のAO入試との違いは、書類選考だけではなく、各大学が実施する評価方法など、もしくは大学入学共通テストの受験が必須化されたことです。

各大学が実施する評価方法には小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績などがあげられます。

 

基本は、志望理由書・調査書(学校の成績を含むもの)などによる書類選考と面接や小論文により判定されます。学力試験や実技試験、口頭試問で知識が問われたりすることも増えています。

 

大学によっては出願条件として評定平均が指定されている大学や、高校での履修科目が指定されている大学などもあるため、必ず各大学の募集要項を確認する必要があります。

 

3.学校推薦型選抜

学校推薦型選抜とは、出願するときに出身高校の推薦書が必要な入試のことです。

大学ごとの出願条件を満たし、自身の通う高校の学校長の推薦があれば受験ができます。

 

学校推薦型選抜には、公募制指定校制の二つがあります。

 

◎公募制

2020年度までは「推薦入試」と呼ばれていました。

 

公募制は出願出来る高校に指定はありません。

大学ごとの出願条件を満たし、自身の通う高校の学校長の推薦があれば受験ができます。

 

一般的な選抜方法は、書類選考、面接、小論文。

推薦書や調査書の出願書類選考に加え、学力検査、小論文、口頭試問、資格・検定試験の取得成績、大学入学共通テストなどのうち、少なくともひとつを利用して合否判定します。

各大学によって選抜方法が変わるため、必ず各大学の募集要項を確認する必要があります。

 

◎指定校制

公募制とは違い、出願出来る高校が限られています。

大学が指定した高校に通う生徒のみに出願資格があり、以前は「指定校推薦」と呼ばれていました。

 

ひとつの高校から推薦できる人数は限られていて、出願・推薦枠への希望者が多い場合、まず校内選考で選抜されます。枠は1人~多くても数人です。

校内選考は出願基準を上回っているかはもちろんのこと、同じ大学の枠を狙う生徒がいた場合は評定平均を比較されることが多いです。

高校によって比較対象や過程、基準は違いますが、課外活動、部活動、出席日数なども検討の材料になり得ます。

 

選抜方法は高校での選考を経た後は公募制と同様で、各大学で書類選考や面接などの試験が行われるのが一般的です。

推薦書や調査書の出願書類選考に加え、学力検査、小論文、口頭試問、資格・検定試験の取得成績、大学入学共通テストなどのうち、少なくともひとつを利用して合否判定します。

 

指定校制の大きな特徴は専願のみで、受かれば必ず進学する必要があります。公募制や総合型選抜とあわせて出願することは出来ません。

 

 

■大学受験のスケジュール

文部科学省から大学受験の実施要項が出ています。

参照:https://www.mext.go.jp/content/20220603-mxt_daigakuc02-000005144_1.pdf

 

ある程度のスケジュールが決まっており、現在高校2年生で来年受験を迎える場合は今年度のスケジュールを参考に逆算して準備することが出来ます。

 

令和5年度(2023年度)のスケジュールは以下の通りです。

 

1.一般選抜
  • 大学入学共通テスト

入学願書受付:2022年9月26日(月)~10月6日(木)

本試験:2023年1月14日(土)・15日(日)

追試験:2022年1月28日(土)・29日(日)

 

  • 一般選抜(二次試験)

試験日:2023年2月1日(水)~3月25日(土)

※小論文等,プレゼンテーション,口頭試問,実技等の評価方法については、2023年2月1日よりも前から実施することができる

合格発表:2023年3月31日(金)まで

 

2.総合型選抜

入学願書受付:2022年9月1日(木)以降

合格発表:2022年11月1日(火)以降

 

3.学校推薦型選抜

入学願書受付:2022年11月1日(火)以降

合格発表:2022年12月1日(木)以降、一般選抜の試験期日の10日前まで

※学校推薦型選抜で大学入学共通テストを活用する場合は前日までのなるべく早い期日

 

 

各試験の種類やスケジュールを把握しておくことで、早い段階で対策に動くことが出来ます。

大学受験においては早い段階で受験計画を立てることが大変重要です。

学年が変わる前のタイミングでしっかり備えておきましょう。